天高く、どこまでも高く [対話]
アティーシャ
「オーッス!リューゴ!久しぶりィ!」
リューケン
「いきなりなんだ。別に久しぶりでもないだろう」
アティーシャ
「あれー?ちがうっけー?」
リューケン
「違うだろ。なんだったら昨日も会ってる」
アティーシャ
「えーっと・・・うん!そうだ!確かに昨日会ってる!」
アティーシャ
「・・・ん?じゃあなんでボクは久しぶりって言ったの?」
リューケン
「俺が知るはずないだろう?」
アティーシャ
「とか言いつつも実はー?」
リューケン
「知るか!」
アティーシャ
「しょぼーん・・・」
リューケン
「はぁ・・・まったく・・・」
リューケン
「それで?何の用だ?」
アティーシャ
「ほえ?用って?」
リューケン
「お前なぁ・・・。何か用があるから俺を訪ねてきたんだろう?」
アティーシャ
「あー!そっかそうだった!あのね!」
アティーシャ
「・・・なんでしたっけ?」
リューケン
「だから俺が知るわけないだろう?」
アティーシャ
「待って今思い出す・・・。えっと・・・宇宙創世が46億年前だから・・・」
リューケン
「どんな思い出し方だ?あとそれは地球の年齢だ」
アティーシャ
「・・・あ、思い出した」
アティーシャ
「へっへー!リューゴ!今日のボクは一味違うんだよ!」
アティーシャ
「どこが違うか当ててみんしゃい!」
リューケン
「は?そうなのか?うーむ・・・」
リューケン
「髪切った・・・とかじゃないよな?」
アティーシャ
「ぶっぶー!神なら昨日斬ったけどね!」
リューケン
「ゲームの話か?」
アティーシャ
「やー!神を断つ剣なりぃ!」
アティーシャ
「そんなことより!どこよ?どこよ!?」
リューケン
「・・・ダメだ、分からん。降参するよ」
アティーシャ
「えー?もう?」
リューケン
「・・・すまん。本当に分からないんだ」
アティーシャ
「ぶー。しょうがないなぁ・・・」
アティーシャ
「それじゃあ発表します!なんと・・・」
アティーシャ
「なんとなんと!今日は秋なのでした!おー!スゲー!」
リューケン
「・・・は?」
アティーシャ
「だーかーらー!秋だよ秋!英語で言えばAKI!」
リューケン
「それはローマ字だ。というかちょっと待ってくれ」
アティーシャ
「待ちましょう」
リューケン
「あー・・・まず・・・秋ってあの秋だよな?季節の」
アティーシャ
「そう!読書の秋!スポーツの秋!芸術の秋!」
リューケン
「その秋とお前と・・・どう関係あるんだ?」
アティーシャ
「分かってないなぁ。言ったでしょ?芸術の秋って」
リューケン
「ああ、それは言ったな」
アティーシャ
「そして芸術と言えばボク!なぜならボクはアーティスト!」
アティーシャ
「いわばボクは秋の化身!ボク=秋!ボク×秋なんだよ!」
リューケン
「最後のはなんか違うと思うぞ・・・?」
リューケン
「ま、事情は分かった」
リューケン
「それで?秋の化身であるお前は何をするんだ?」
アティーシャ
「え?うーん・・・そうだなぁ・・・」
アティーシャ
「あ、そうだ!サンマ食べたい!サンマ食べよう?」
リューケン
「夕飯のリクエストなら俺じゃなくレフィアードに言え」
アティーシャ
「心得た!」
アティーシャ
「レフィー!サンマー!サンマだよー!」
・・・
リューケン
「やれやれ・・・芸術の秋が聞いて呆れるな・・・」
2015-10-04 15:59
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