あけおめ2016 [対話]
ストイフ
「明けましておめでとうございます!」
ミエニア
「今更!?もう1月終わるけど!?」
ストイフ
「何言ってんだ。正月って1月のことだろ?」
ミエニア
「そ、それはそうかもしれないけど・・・」
ミエニア
「大体、なんでこんな遅くなるのさ?」
ストイフ
「仕方ないだろ。忙しかったんだから」
ミエニア
「忙しい?どんな?」
ストイフ
「そりゃあれだ。暇を作っては潰し、作っては持て余し」
ミエニア
「暇なんじゃない」
ミエニア
「・・・まぁいいや。で、結局何してたの?」
ストイフ
「ん?そうだなぁ・・・。百人一首とか?」
ミエニア
「し、渋い上にお正月っぽい・・・」
ミエニア
「そういうことなら私も呼んでくれたら良かったのに」
ストイフ
「え・・・?だってお前・・・バカじゃん?」
ミエニア
「言ったな!?」
ストイフ
「ちはやふる?」
ミエニア
「え?な、何?」
ストイフ
「だから、百人一首だよ。後の句を続けてみ?ちはやふる」
ミエニア
「・・・ごめん、分かんない。正解は?」
ストイフ
「ん?俺も分かんないけど?」
ミエニア
「同レベルじゃん!」
ストイフ
「はっはっは!正直お前の存在忘れてたわ、すまん」
ストイフ
「別に仲間外れとかそういうのじゃないから心配すんなって」
ミエニア
「そ、そう・・・。けど・・・素直に喜べないのはどうして?」
ストイフ
「お前の心が弱いからじゃないか?」
ミエニア
「アンタのせいだよ!」
ストイフ
「あ、そうそう。百人一首で思い出したんだけど・・・」
ミエニア
「聞いてないし・・・」
ミエニア
「はいはい、聞けばいいんでしょ。何?」
ストイフ
「あいつがめちゃくちゃ強かったんだよ。まさかだろ?」
ミエニア
「まさかも何もないよ。まず『あいつ』って誰さ?」
ストイフ
「あいつだよあいつ。えと・・・リア・・・」
ストイフ
「リア充爆発しろ?」
スピリアル
「やめてくれ」
ストイフ
「あ、そうこいつ!こいつだよ!」
スピリアル
「こいつ・・・」
ミエニア
「あ、リア!へぇ~。百人一首、強いんだ?」
スピリアル
「フン、まあな」
スピリアル
「いや、むしろ君達が弱すぎるんだろうな」
ミエニア
「あ、そうだ!じゃあさっきの分かる?」
スピリアル
「揃いも揃って話を聞かない連中だな・・・」
スピリアル
「さっきのとはなんだ?」
ミエニア
「えっと・・・あれ!ちはやふる・・・」
スピリアル
「なんだ、その程度か」
スピリアル
「千早ぶる神代もきかず龍田川、からくれなゐに水くくるとは」
ミエニア
「ほほぉ、さすが~」
スピリアル
「こんなの初歩だ。千早で始まる句はひとつしかないからな」
ミエニア
「へぇ~、なるほど」
ストイフ
「にしても、なんでそんなの覚えてんだ?」
ストイフ
「もしかして友達いなかったのか?」
スピリアル
「いちいち失礼な奴だな君は・・・」
ミエニア
「すみません、こういう人なんで・・・」
スピリアル
「ま、文学ぐらい嗜んでおいても損はないだろう?」
スピリアル
「むしろ、人として当然の行為だと僕は思うがね」
ストイフ
「ふーん、あっそ」
ミエニア
「興味なし!?自分から話振っておいて!?」
ストイフ
「そんなことより人生ゲームしようぜ!」
ミエニア
「また微妙なチョイスを・・・」
ストイフ
「あ、というわけで今年もよろしくお願いします」
ミエニア
「何故このタイミングで!?」
スピリアル
「やれやれ、今年も騒がしい一年になりそうだ・・・」
2016-01-24 14:14
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