春八分目 [対話]
リビィ
「・・・」
アティーシャ
「たのもーッ!!」
リビィ
「!?」
アティーシャ
「・・・ってあれ?誰もいない?」
リビィ
「・・・な、何?」
アティーシャ
「あ!いたいた!いるじゃない!」
アティーシャ
「もう、いるならちゃんと『何奴!?』って返事してよ-」
リビィ
「はぁ・・・。えと・・・ごめん・・・?」
アティーシャ
「うむ!くるしゅうない!」
アティーシャ
「ってあれ?その本何?」
リビィ
「ん?これ?」
アティーシャ
「マンガ?もしかしてゴルゴ13?」
リビィ
「いや、伝説的スナイパーじゃ・・・」
アティーシャ
「・・・うひゃー!?なにこれ!?字しかないよ!?」
アティーシャ
「ほえぇ~・・・。リビィはこういうの読むんだ・・・」
リビィ
「・・・で、何しに来たの?」
アティーシャ
「おー!そうだった!」
アティーシャ
「えっとね、お願いがあって来たんだけど・・・」
リビィ
「・・・けど?」
アティーシャ
「・・・なんだっけ?」
リビィ
「お、おう・・・」
アティーシャ
「うーん・・・?あっれぇ~・・・?リビィ、知らない?」
リビィ
「知らない・・・けど・・・」
アティーシャ
「・・・こうなった以上仕方ない。一緒に考えてくれない?」
リビィ
「えぇぇ・・・」
ストイフ
「うーっす」
リビィ
「ストイフ!」
ストイフ
「おぉ?・・・ってなんだ、リビィか。どうした?」
リビィ
「・・・あれ」
ストイフ
「・・・ん?アティが来てるのか」
アティーシャ
「ハイ!お邪魔してます!」
ストイフ
「ははは、そっかー。邪魔するなら帰れ?」
アティーシャ
「そんなご無体な!お代官さま!せめてお話だけでも!」
・・・
ストイフ
「・・・で、結局何の用なんだ?」
アティーシャ
「それが思い出せないのですよ」
ストイフ
「・・・は?何しに来たか忘れたってことか?」
リビィ
「そういうことらしい」
ストイフ
「はぁ・・・物忘れ、ねぇ・・・」
アティーシャ
「なんかこうパパーっと思い出す方法ない?」
ストイフ
「そんな思い出す方法つってもなぁ・・・」
ストイフ
「・・・いっそ頭に強い衝撃を与えてみるか?」
アティーシャ
「あ、確かに。それ聞いたことある」
リビィ
「ひとつ問題がある」
アティーシャ
「・・・え?ものすごくイタイ・・・とか?」
リビィ
「じゃなくて、鈍器使いがいない」
ストイフ
「あ、そういえばそうか」
ストイフ
「うちのシールダーは片手剣だものなぁ・・・」
ストイフ
「・・・仕方ねぇな。とりあえず片手剣でスパッと・・・」
アティーシャ
「それボク切断されてない!?」
ストイフ
「ん?そうか?それじゃあグサッと・・・」
アティーシャ
「ぐふぅッ!?」
ミエニア
「ただいまー」
ストイフ
「・・・お?ミエニア」
レフィアード
「邪魔するわよ」
ストイフ
「・・・と、その愉快な仲間たちか」
レフィアード
「誰が愉快な仲間たちよ?」
ミエニア
「まぁまぁ・・・で、えと、アティは何してるの・・・?」
アティーシャ
「け、剣で刺された・・・れんしゅグフッ!」
ミエニア
「・・・あー、うん、とりあえずその話はいいや」
リビィ
「何か用事?」
レフィアード
「あぁ、私よね?私は・・・」
リビィ
「いや、ミエニア」
ミエニア
「いや私は普通に帰宅しただけだから」
ストイフ
「いやいやー、帰宅は理由の内に入らないだろー」
ミエニア
「入るよ!!」
レフィアード
「・・・漫才は分かったから、私の用事済ませてもらっていい?」
ミエニア
「あ、ごめん。お塩、だよね?今取ってくるよ」
ストイフ
「塩?」
レフィアード
「そう、塩。ちょっと在庫がなくなっちゃってね・・・」
アティーシャ
「おぉ!そうだ!塩が足らんのです!」
レフィアード
「ホントはそこのバカがもらってくるはずだったんだけどね」
ストイフ
「つまり、忘れた用事ってのはそれのことだったのか」
レフィアード
「やっぱり忘れてたのね・・・。まったく・・・」
アティーシャ
「ボクは過去を振り返らない男なのさ!キリッ!」
レフォーアド
「・・・ツッコまないわよ。私は」
アティーシャ
「・・・しゅん」
ミエニア
「ごめん、お待たせ~。はい、お塩」
レフィアード
「ん、ありがと。じゃ、私たちはこれで失礼するわね」
ミエニア
「うん。困ったことがあったら、またいつでも言ってね」
レフィアード
「ええ。それじゃあね」
レフィアード
「ほら、行くわよ」
アティーシャ
「ちょっ!?レフィ、そこ持ったらボクの首が・・・!」
レフィアード
「はいはい、聞こえない聞こえない」
アティーシャ
「あふっ!首が・・・!襟が・・・ッ!あぁぁぁ・・・・・・!」
・・・
ミエニア
「・・・なんだったんだろうね?」
リビィ
「・・・知らない」
リビィ
「ごはん」
ミエニア
「・・・そうだね、私たちもごはんにしよっか」
ストイフ
「じゃ、俺はジルディアスでも呼んでくる」
リビィ
「・・・本読んでる」
ミエニア
「・・・手伝う素振りくらい見せてくれたっていいんだよ?」
タグ:日常編 タイトル無意味シリーズ
2016-04-10 18:40
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0