あの人は今 [対話]
ストイフ
「あれ?そういや最近あいつ見ないな」
ミエニア
「あいつ?」
リビィ
「eye two?」
ジルディアス
「・・・確かに目は二つだな」
スピリアル
「もう話が脱線してるじゃないか」
ミエニア
「あれ!?ジルディアスとリア!?」
ジルディアス
「む?驚くようなことか?」
ミエニア
「え?あ、いや、なんか久しぶりな気がして・・・」
スピリアル
「久しぶり?昨日も会ったろう?」
ミエニア
「え?昨日?」
ジルディアス
「そうだな。少なくとも食事は大体一緒のはずだが・・・」
ミエニア
「・・・あ!た、たしかに!」
ミエニア
「・・・あれ?じゃあなんで私・・・」
スピリアル
「フン、知る由もないな」
ストイフ
「まぁ無理もない。最近ご無沙汰だったしな」
リビィ
「・・・私も最近はちょっと」
ジルディアス
「なんの話だ・・・」
ミエニア
「そういえばストイフが言ってた『あいつ』って?」
ストイフ
「ん?」
ストイフ
「あぁ、あいつだよあいつ。チョーキー」
ジルディアス
「チョーキー?」
リビィ
「・・・誰だっけ?」
ミエニア
「いやウソでしょ?確かに最近見てないけど・・・」
スピリアル
「チョーキーってあれだろう?あのアザラシの」
ミエニア
「そうそう、あのアザラシ・・・」
ミエニア
「・・・アザラシだっけ?」
ジルディアス
「アザラシではないだろうな」
スピリアル
「何故だ?何か違うのか?」
ジルディアス
「単純なことだ。牙が生えてるからな」
ミエニア
「えっと・・・牙って言うと・・・セイウチだっけ?」
ジルディアス
「そうだな。ついでに言うとおそらくメスだ」
ストイフ
「下がメスだからか?」
ミエニア
「せめて女の子って言いなさい」
ジルディアス
「セイウチの話に戻るが・・・」
ジルディアス
「オスとメスの違いは牙の長さだ」
スピリアル
「オスの方が長いとかか?」
ジルディアス
「そうだ。オスはケンカにも牙を使うからな」
ミエニア
「へぇ~」
リビィ
「・・・で、チョーキーって誰だっけ?」
ジルディアス
「ほれ、写真」
リビィ
「おぉ!」
ストイフ
「あれってどっちが本体なんだろうな?」
ミエニア
「え?あの頭の上のアザ・・・セイウチ、生きてるの?」
ジルディアス
「さて、考えたこともないな」
スピリアル
「別にどっちでも良くないか?」
ストイフ
「なんだよお前らノリ悪いな・・・」
ストイフ
「うーむ・・・例えば上が『チョー』で下が『キー』・・・」
ストイフ
「普段喋ってる方はキー坊か!?」
ミエニア
「どこに持っていきたいの?その話・・・」
リビィ
「・・・」
ジルディアス
「む、リビィ。さっきから何を下向いてるんだ?」
リビィ
「検索中」
ミエニア
「検索中?」
リビィ
「ここ、電波悪くて」
ミエニア
「あ、うん。そういうことを聞いたんじゃないんだけど・・・」
スピリアル
「何を調べているんだ?」
リビィ
「それは・・・っと、出た」
ストイフ
「どれ?」
リビィ
「ん。あとよろしく」
ミエニア
「調べといて丸投げ・・・」
ストイフ
「ん?えーと・・・なになに・・・?」
ストイフ
「セルキー。スコットランドの伝説上の妖精」
ミエニア
「セルキーって・・・あ!チョーキーの種族の・・・」
ストイフ
「人間と変わらない姿をしているが全員美形である」
スピリアル
「ほほぅ?ということはチョーキーも将来有望なわけだな」
ストイフ
「各々専用のアザラシの毛皮を持ち、被るとアザラシに・・・」
ミエニア
「あれ?アザラシ?」
ストイフ
「おい、アザラシじゃないか」
ジルディアス
「俺に言うな。アザラシに牙がないのは本当だ」
ミエニア
「うーん・・・ならアレはいったい・・・」
ストイフ
「チョーキー・・・謎の多い生き物だな・・・」
ミエニア
「だから女の子って言いなさい」
タグ:ラテール編
2016-07-10 16:56
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